玄関の土間をリフォームする際の注意点

玄関の土間をリフォーム

玄関の土間は、単に家族が靴を履いたり脱いだりする場というだけでなく、客を迎える場として重要な位置を占めると言えるでしょう。コンクリート造りの土間は、経年によりひび割れてきたり靴底の汚れによってどす黒く変色したりすることもあります。このような玄関の土間では、来客の際に恥ずかしい思いをするし、破損部分にゴミが詰まったり割れたコンクリートの破片が散らかったりして掃除も大変です。また、扉付近に破損が生じると、隙間から小さな虫が家の中へ侵入することも可能になり、室内の害虫対策も考えなければなりません。

そこで、土間の劣化が目立ってきたら、玄関もリフォームすることが望ましいでしょう。簡単なリフォーム方法としては、コンクリートの破損部分にセメントやモルタル等の充填剤を埋め込み、汚れた土間の表面を削って新たなコンクリートを敷くという手法が挙げられます。ただし、これは一時的な対処法に過ぎず、数年で元に戻ってしまうことも少なくありません。根本的な解決法としては。土間のコンクリートを剥がして石材を加工した土間専用のプレートを敷き詰めるメソッドが効果的です。

灰色のコンクリートから、平らな美しい石を散りばめた表面に変貌するので、玄関を出入りするのも楽しくなるでしょう。玄関の土間のリフォーム工事は、屋根や壁と異なり、足場や大規模な養生が必要ないため、簡易で短時間のうちに終わらせることが可能です。工事後は定着まで乾燥させる必要がありますが、土間の上にベニヤ板等を置いて出入りできることから、勝手口しか使えないというような不便を強いられることはありません。玄関の土間がリフォームされると、家の入口の雰囲気が変わり、建物全体が明るくなるような印象を受けます。

玄関の掃除も楽しくなり、清潔なエントランスを保てるでしょう。土間をリフォームしたら、ついでに扉との接触個所の破損や隙間も修復し、外部と遮断することも大切です。靴を脱いで上がる床と土間の接合部分の木材も傷んでいることが多く、土間のリフォーム工事と同時に補修することが望ましいでしょう。土間に水を流して掃除をしていた家屋では、こうした接合部分の木材が朽ちたり腐ったりしていることも珍しくないのです。